みなさんは、地政学を説明できますか?……サクッとわかる ビジネス教養 地政学
<サクッとわかる ビジネス教養 地政学>
ランドパワーとシーパワーは両立できない。・・・・・・22ページ
みなさんは、地政学を説明できますか?
地理と政治。つまり、国の地理的な条件をもとに他の国の関係性を構築していくこと。そう定義しています。
例えば、ロシアがクリミアを併合した理由やギリシャ債務危機の際になぜ、EUが助けたのか。
自分たちの身近なことでは、沖縄の基地問題など。
普段、なんとなく国同士でやりあっている貸し借りの本音が見えてきます。
この本を読めば、以下の知識を得ることができます。
・国の貸し借りの本質。
・地形の及ぼす影響。
・ランドパワーとシーパワーの正体。
・世界で報道されていることの裏事情。
・少し頭がよくなります。
それでは、どうぞ。
<ランドパワーとシーパワー>
本書では国同士の衝突はこのランドパワーとシーパワーが原因と述べられています。
シーパワー ・・・・・・日本やイギリスなどの海洋国家
国の戦争はランドパワーが大きくなり、シーパワーを持つ国の縄張りを犯したために発生すると言われています。
一例では、
太平洋戦争(日本がアメリカの植民地だったフィリピンを脅かす)
ポエニ戦争(地中海を制していたカルタゴに共和制ローマが進行した)
どちらが勝ったか負けたかは省略するとして、
領土を拡大していくランドパワーの国が海に囲まれたシーパワーの国に戦争を吹っ掛けるのが戦争の歴史です。
近年では、中国やロシアが周りの国にちょっかいを出すのもこの力の影響と言われています。
ランドパワーの国は周りが別の国に囲まれているので、常に侵略の危険に苛まれています。
「侵略されるのならば、こちらから逆に侵攻してしまえば良い。」
これがランドパワーの考えです。
ロシアのクリミア占領などが我々日本人に理解できないのは、そもそもランドパワーとシーパワーの前提が異なるからです。
シーパワーの国は海に囲まれているので、侵略者する側は海をどうにかしなければなりません。
海が防波堤になりますが、逆に言えばシーパワーの国が侵攻しようとすれば、この海を越えなければなりません。
軍艦を整えて、不慣れな陸上戦をしなければなりません。
そして、お気づきの方はいるでしょうが、この二つのパワーは両立することができないのです。
<なぜか?>
二つのエネルギーはその国の地理で決まっており、片方を鍛えるともう片方が損なう性質を持っているからです。
例えば、
ランドパワーの国が軍艦を整えようとするとどうなるか?
陸上戦力に割いていたエネルギーを海洋戦力に回すのでその分、陸上戦力が弱体化します。すると、周囲の国は陸続きなので、攻めやすくなります。
シーパワーの国が陸上戦力を整えようとするとどうなるか?
上陸戦の研究から始めなくてはならず、陸上戦力しか持っていない国からみればノウハウやドクトリンが未熟で撃破しやすくなります。
日本が太平洋戦争に負けたのも、ランドパワー(大陸での戦争)とシーパワー(アメリカとの戦争)を両立させようとして失敗したと言われています。
<まとめ>
いかがでしたでしょうか。
地政学と聞くと我々には関係ない、高校で地理をやっただけ、という人も多いのでしょうか。
知識をアップデートすると、相手の立場や考えの前提などが理解しやすくなっていきます。
相手を知ることができれば、なぜ、その行動を取るのか。なぜ、そんなことで揉めているのか。
その背景はわかっていきます。
<ワンランク上をめざして>
突然ですが、みなさんは、英語が話せますか?
「日本にいるのだから、英語なんていらない」
「グーグル翻訳を使うからいらない」
「自分には関係ない」
そのような考えも多いに結構です。
ですが、英語が話せるようになれば間違いなく選択の幅が広がります。
転職、副業、人脈・・・・・・
一つの場所でいるとその考えが当たり前となり、他を知ることができません。
・もっと稼ぎたい
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ここに一つのデータがあります。
日本語のページと英語のページの比較です。
日本語のページは5%未満。
英語のページは55%
と大きな開きがあります。
つまり、我々が見ている情報というのは世界のたった5%しか見ていないのです。
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ここで、英語を読めるようになれば世界の情報の半数を知ることができます。
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あなたは目標を設定できていますか?<失敗の本質―日本軍の組織論的研究 >
<失敗の本質―日本軍の組織論的研究 >
あいまいな戦略目的
「いかなる軍事上の作戦においても、そこには明確な戦略ないし作戦目的が存在しなければならない。目的があいまいな作戦は必ず失敗する。」……268ページ
組織論の入門書として有名なこの本は初版が1984年と中々に大昔に創刊され幾度も重版されてきました。
副題の通り太平洋戦争時の日本軍がなぜ負けたのかについて、物量や個人の責任ではなく、人事や全体戦略、司令官同時の空気感など我々が普段会社や組織で感じている嫌な感覚の正体がわかります。
<この本で得る知識>
・目的とは何か
・日本の空気感(所謂、空気を読む)ことの弊害
・日本社会がいかに旧日本軍の組織体系と酷似しているか
・客観的事実から学習することの困難さ
などの知識を得ることができます。
それでは、どうぞ!!
<①失敗の事例研究>
この章では、日本軍が敗走した6つの戦場について解説があります。
それぞれ
・ガダルカナル作戦
・沖縄戦
です。
一番最初のノモンハン事件は、太平洋戦争前に発生したソ連との紛争でそれ以外は太平洋戦争が舞台となっています。
それぞれの戦場については省略しますが、共通することとして、
全体戦略<グランドデザイン>は何か。
これに尽きるます。
戦略とは、全体を俯瞰して目的へと導くこと。
戦術とは、戦略を達成するまでに必要な工程を辿ること。
ポケモンで例えるなら、
チャンピオンになる・・・・・・これが戦略ならば、
ポケモンリーグに挑戦する←ジムバッチを8個得る←レベルを上げる・・・・・・この過程こそが戦術となります。
言うなれば、目標(戦略)を達成するには何が必要で何がどの時期に必要なのが(戦術)ということです。
二つ目の戦場のミッドウェー海戦で、特に日本軍と米国軍の違いが表れています。
当時日本軍は、太平洋戦争で米国軍を奇襲によって撃滅しようと画策していた。
一方の米国軍は、真珠湾攻撃により艦船が日本軍より少なく持久戦を考えていた。
それぞれのこの時点での目標は、
日本軍・・・・・・戦略(短期決戦により早期に講和に持ち込むこと)
戦術(奇襲により米国海軍を撃滅すること)
米国軍・・・・・ 戦略(持久戦により物量の差で勝利すること)
戦術(空母だけを鎮めること)
のようにわけることができます。
日本軍はさらに、現地と司令部との間で目的の乖離が発生しており、
司令部・・・・・・オーストラリア、サモア方面の米国艦隊の阻止
現地軍・・・・・・ミッドウェー、アリューシャン列島の米国艦隊の阻止
と全くの別の方向性を向いていました。
ちなみに、地理で言えば、
サモアがオーストラリアの近く
アリューシャン列島が北海道の千島列島のさらに北側になります。
対して米国軍は、
司令部・・・・・・戦略上の重要地に遠からず、決戦に持ち込んでくる
現地軍・・・・・・暗号解読により、重要地に戦力を集中させる。
のように米国軍は司令部と現地軍との乖離がなく、目標に対して一貫していた。
この違いを当時の海軍長官のニミッツ司令官は
「二重の目的」
と呼び、目的のあいまい差がそのまま劣勢のはずの日本軍が敗走する結果となった。
これは、戦いにも影響を与えた。
当時、日本軍はミッドウェー島の攻略と米国艦隊の撃滅の二つの目標を立てた。
初めに島に攻撃を開始した。
その後、米国空母を発見したが、爆撃中であり攻撃するか迷いが生まれた。
その結果、敵の先制を許すこととなり、空母艦隊は壊滅した。
米国軍は、空母だけを狙うように厳命を行い空母の破壊に専念したため、勝利した。
すなわち、
目標を何か
これを貫徹させることが重要である。
<②読むと何が変わるか>
目的が何が、それを達成するには何が必要か、逆に何が障害になるか。
どうすれば、最速で目的を発生できるか。
この本を読めば、答えが見えてきます。
<③空気とは何か>
いきなり、何を言っているの?
と思うかもしれないが、この本で繰り替えて述べられているもう一つの副題である。
第一の戦場であるノモンハン事件では、関東軍の暴走を大本営が止めるはずだが、「察してくれる」と考え、止めることができなかった
第四の戦場であるインパール作戦でも、重苦しい雰囲気の中、会議で中止を言い出すはずが言えだせずに続行となってしまった。
それ以外でも、中止と言えば卑怯者と罵られる雰囲気、これが日本軍の中では一度走ったら止めることができない構造へと繋がっていく。
みなさんが、会社の中でも、
「明らかに失敗する」
「無駄な仕事が増える」
など、馬鹿な企画にへきへきしませんか?
しかし、口に出せば場の空気が悪くなる。
これは、戦前から受け継がれている悪しき風習です。
決して、あなたの会社だけが特別なだけではありません。
<④最後に>
我々が社会で働く意味は生きる糧を得るため、これが大部分だと思います。
管理人がブログをはじめようとしたのも生きる糧すなわち金を得るためです。
つまり、置き換えて見ると
戦略・・・・・・収入
戦術・・・・・・ブログ、株、給料、不動産、Youtube
にようになります。
私の戦略(ゴール)は収入を増やすこと、
戦略(作戦)はブログ、株、給料、などの収入源を増やすしていくことです。
最後に読んでくださり、ありがとうございました。
知は力……booklike's diary
<知識とは何か>
本を読むこととは、知識を得ることである。
みなさんが、普段目にしているインターネットやテレビは全て情報であり知識です。
ここでは、管理人が読んだ本を要約して、わかりやすくひも解いていきます。
本好きの雑学のブログ